yumikos-uniqueface’s blog

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治療について

あくまで40-20年前の話です。現在の治療については、専門の医療機関にご相談ください。

 

 生後6ヶ月から東大病院の皮膚科に通院していた。治療というよりは、他の機能、例えば脳とか、右眼とかに異常がないかどうかのチェックと、血管腫に進行がないかどうかのチェックが主だった。3歳になったときに、入院して全身のチェックを受けたと聞いている。幸い機能的な異常は何もなく今まで経過している。

 

 治療については、とりあえず身体が成長しきるまでは、何もしないでおきましょうと言われていた。半年に一度診察を受けて、その時々でたまにMRIを撮ったり、眼科の検診を受けたりしていたが、基本的にはただ主治医とお話して写真を撮って終わりだった。

 

 レーザー治療が出来るようになったのは、中学か高校の頃だったと思う。やってみたければ、くらいの話だった。おそらく、あまり期待出来なかったのだろう。端の方の比較的薄いところに2-3回当ててみた。当てる前にリドカインクリームで局所麻酔をするのだが、それでも結構痛かった。頭の中で歌を歌って気を紛らわしていたのをよく覚えている。

 

 また、高校に入学したときから手術が完了するまでは、オリリーのカバーマークを使っていた。思春期の自分にとっては良い面と悪い面があって、今でもどちらがよかったのかわからない。でも、隠すか隠さないかということよりも、自分が受け入れているかどうかの方が大事だったと今になって思う。

 

 手術を受けようと思ったのは、成人して、社会に出るにあたって、やるなら今かなと思ったから。でも、正直に言って、医師が強く勧めなかったのがよくわかった。要は皮をつぎはぎにするだけなので、さして見映えがよくなるわけではないのである。ただ、選択肢が少ないなかで考えると、私にとってはよかったかなと思っている。

 

 ちなみに、自家皮膚移植なので移植元が必要である。私の場合は3回に分けて行った。瞼と上唇と頬である。それぞれ左上腕の内側と、左鎖骨部と、左大腿内側から取った。小さいところはそのまま縫い合わせることが出来たけど、大腿は周りから皮が張ってくるのを待った。今でも大きな傷跡がある。そんなに気にしているわけではないけど、プールや温泉などでは、なんとなく右足を上にして足を組んだりしている。