1988年、18歳、高校3年生。
高校に入学するときから、カバーマークを始めた。キッカケは、母親から紹介されたから。自分でも、素顔で外出するのに限界を感じていたので、そうしてみようかな、と思った。憧れの音楽部で歌いたくて入った高校だったので、ステージに上がるにもその方がいいかなと思った。
どう見ても「メイクしてる」って顔だったと思うけど、誰からも何も言われたことはなかった。でも、それが逆に苦しい気もしていた。どことなく嘘をついているような気分で、ホントはみんなに話した方がいいんじゃないかという気持ちがいつもどこかにあった。結局そんな勇気はなかったんだけど。
困ったのは、修学旅行や部活の合宿。母は学校に話しておいてくれて、先生の部屋でメイクしていいって言ってくれてたんだけど、友達と違う行動を取れなくて、結局メイクしっ放しだった(汗)。
この頃は恋も花ざかりだったけど、キスした後に彼の顔にファンデーションがついてしまっているのを見るのが切なかったなぁ・・・ああ青春!!