yumikos-uniqueface’s blog

当事者、そのご家族のお問い合わせはプロフページより

2012年8月、41歳、薬剤師。

Noname-2 お世辞にも傷が目立たないとは言えないが、よかったなと思うことは、遠目では目立たないこと。知らないひとからはっと見られる頻度はかなり減った。それから、スッピンとメイク後の差が少なくなったこと。今でもスッピンは勇気がいるけど、手術前よりはかなーりましである。

 

 職業は薬剤師。社会に出るにあたり、どうやって生き延びようかすごく悩んだ。社会に出たら、どんな職業でもある程度、不特定多数の”お客さん”と接しなければならない。その頃の薬剤師というと、特に病院の薬剤師だったら、窓口から「お待たせしました、お大事に」といって薬を渡すイメージだったから、それならできるかなと思った。

 

 ところが、ちょうど私たちが就職した頃、病院薬剤師に変革が起きていた。外来処方は院外処方箋を出して保険薬局で調剤し、院内の薬剤師は入院患者の服薬指導を行なうという、今となっては一般的になったスタイルが導入されつつあった。つまり、院内ではあるが、患者さんの病室にいきなり飛び込んでいって、「薬剤師です、薬の説明をします」という説明をし、患者さんと薬の話をするという、ある意味営業みたいなものである。一番向いていないだろうと思っていた仕事をすることになってしまったわけである。

 

 ところが今、この仕事は天職ではないかと思っている。顔のことは全く関係なく、毎日患者さんや院内のスタッフと、楽しく薬の話をしている。周りの人たちがどう思っているかはわからないが、大切なのは、自分がどう社会に貢献できるか、ということなんだろう。